猫の名画をめぐる旅

猫の名画をめぐる旅

少しずつ朝晩暖かくなってきました。
本通りの近くも週を追うごとに人通りが多くなり、春に向かってお出かけしたい気分が高まっているのかもしれません。

今日は猫のアートのお話です。当店では様々なジャンルのアートを取り扱っていますが、お部屋に飾るアートを選ぶときにご相談を受ける内容は大きく分けて二つあります。

ひとつは、お部屋の雰囲気に合うアートを探している。そして、もうひとつは、好きなものが題材になっているアートを探している。

好きなものが題材アート探しをされる方は、ファッションから動物までジャンルは様々ですが、そのなかでも上位に入る題材が猫のアートです。猫好きのお客様とお話をさせていただくたびに、私も猫のアートの歴史に少しずつ詳しくなっていきました。

現代アートでは猫を題材にした作品はたくさんありますが、歴史的な名画にも猫を描いた美しい作品が多くあります。今日ご紹介する1枚は、ルイス・ウェイン(1860-1939)の作品『Carol Singing Cats』です。
彼はイギリスの画家で、擬人化された猫のイラストで知られています。猫たちが洋服を着て楽器を演奏したり、紅茶を飲んだり、パーティーを開いたりするユーモラスな作品が特徴的です。

彼が活躍した19世紀後半から20世紀前半は、イギリスではヴィクトリア朝、日本では明治・大正時代にあたります。今では、猫や犬が服を着て生活するアニメなどはたくさんありますが、当時は動物を擬人化した作品は少なく、寓話や絵本に登場する程度でした。服を着た動物をアート作品として広く大衆に浸透させた先駆者といっても過言ではありません。

その後、世界中のアニメ作家や漫画家にも大きく影響を与えたといわれるルイス・ウェイン。猫好きの方は、あのアニメに似てる。あのキャラクターの名シーンに似てるなど、共通点を見つけれるかもしれません。

もしかしたら、私の大好きな作品 ジブリの猫の恩返しのバロンも彼のことを知っているかもしれませんね。

学校で習った美術史は難しいイメージがありますが、好きなものから歴史をたどっていくと楽しくなっていきます。ご紹介した猫の名画のアートポスターもご注文でご購入可能です。

今月も新しいアートがたくさん入荷しています。
絵が好きな人、新作覗きにくるだけででもお気軽にご来店お待ちしています。


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